甘々注意報〜私だけの王子様は誰⁉〜

うっ。なんだこの熱気は。

「うわー。凄いね。始まる前からこれなんだから、アリスは出場しなくて正解だよ。」

「そ、そうだね…。」

私は苦笑いしかできなかった。

教室に足を1歩入れた瞬間、仕切り役が近づいてきた。

「美桜さん!奏!おはようございます!これをつけて下さい。」

渡されたモノは、黄色いリストバンドだった。

「なんか、黄凜ではクラスマッチとかなかったから、こういうお揃いも初めてだなぁ…」

「えっ⁉アリス、初めてなの?」

「おっ!はるぴーおはよっ♪」

「おう。ってか、俺、小・中とあったんだけど。奏は?」

「僕たちの学校もあったよ〜。」

「ちょっ‼私の心の声が聞こえたの?」

「いや、普通に声に出してたし。アリスの声が聞こえたから、俺来たんだよ。」

…無意識って怖いわ。