待ち伏せするとか言っときながら、俺だけ初日から雑用押しつけられてるのはなぜだ。

チッ。あの理事長め。覚えてろよ。おかけで、帰るのが遅くなっちまったじゃねーかよ。

あ、あれ?まさか、美桜ちゃんじゃない⁉よし!声をかけてみよう。

「美桜ちゃん。どうしたの?」

「いや、ちょっと迷ってしまって…。」

「そっか。じゃあ、俺が案内するよ!お隣さんだし。」

「いいんですか!ありがとうございます。」

う。この笑顔は反則だ。可愛すぎる。これ、絶対 自分の可愛さに気づいていない天然タイプだ。

雑用はめんどくさかったけど、話せたし、可愛い笑顔みれたから、今日は理事長を許してあげよう。うん。