また、デンファレ女王は悩んでいる様子です。

「おい、そこの者!近くへ!」

「デ、デンファレ女王!すぐに!」

呼ばれたのか宮女です。滅多に呼ばれないため、驚いてしまいました。
急いでデンファレ女王の近くに行きます。

「デンファレ女王、何でございましょう?」

「一つ聞く。何故、私は未婚なのだ?」

「デ、デンファレ女王が結婚を望まれていないのでは…」

「そんな事、いつ言った!?私は結婚を望むのだ」

「デンファレ女王!申し訳ございません!」

「腹立たしい!おい、こいつの首をはねろ!!」

あまりの乱暴な態度に、家来は「デンファレ女王かしこまりました」と返事はしたものの、宮女を助けてやりました。

デンファレ女王は、気に入らない発言をした者は誰であっても許しません。

しかし、デンファレ女王の質問には正解がないため周りの人々は窮屈な毎日を過ごしていました。

「大きな庭を作れ」

「私の髪を伸ばせ」

「私の身長も伸ばせ」

「金の林檎はあるのか」

「ルビーのさくらんぼが欲しい」



とにかく、毎日毎日デンファレ女王は我が儘を言います。