裏面ワールドトリップ

「あの……それが何か?」


「いや、もちろん姫の事も心配なんだが

……実は、娘が生まれたばっかりでな」


ハウスドルフさんは、少し照れ臭そうに言った。



「娘さん、ですか」


「あぁ。

だから、目の前で若い女が男に騙されてるのを見ると、どうも気が気でなくて」


なるほど。


「……でも

女の子は、そうやって男性を見る目を養っていくんだと思いますよ」


「そういうもんか?」


「たぶん」



ハウスドルフさん、結婚してたのか。



「ま、任務とは関係無い話だったな。

忘れてくれ」