――まぁでも、高卒でこれと言った取り柄も無い三十路の女なんて、確かに雇いたくないよなぁ。



曲がりなりにも

一時は1つの会社で中間管理職という立場を経験し、企業側の気持ちがわからなくもない私は、苦笑せざるを得なかった。


全くこれだけ各方面からお祈り申し上げられて、私はそのうち悟りでも開くんじゃないだろうか。




もはや捨てる事さえ面倒臭い200通目のそれを机の上に放置したまま、私は2杯目のウイスキーをあおった。