因みに、王族の人たちがローゼさんに秘密の相談を持ち掛けるのは、それほど珍しい事ではないらしい。
朝早い時間に、それも人払いまでするのは相当な念の入れようだと、お姫様の小間使いはその時、少し不思議に思ったけれど
深く追及するわけにもいかず、そのまま命令に従ったという。
それを聞いて、ローゼさんは困ったような顔をした。
「私、今日はそんなご命令は承ってませんけど」
「……そうか」
朝早い時間に、それも人払いまでするのは相当な念の入れようだと、お姫様の小間使いはその時、少し不思議に思ったけれど
深く追及するわけにもいかず、そのまま命令に従ったという。
それを聞いて、ローゼさんは困ったような顔をした。
「私、今日はそんなご命令は承ってませんけど」
「……そうか」


