裏面ワールドトリップ

「真琴さんなら、私たちを助けてくれると思ったの」


「私が?」



ローゼさんの言葉で、私は話の続きに引き戻された。


「いや、無理ですよ。

ゆうべも言いましたけど、私……」
「まぁまぁ」


ローゼさんは私の言葉を手で制した。


「話は最後まで聞くものよ。


私はさっき『モーリッツ4世は〈言葉小人の力〉で他国を侵略する』と言ったでしょ?

貴女は決して、それに負けないと思うの」