裏面ワールドトリップ

世界がモーリッツ4世とやらに支配される光景を想像してみた。



自分でも信じられない事だけど

私はそこに、恐怖も絶望も全く感じなかった。


むしろ、私がいた世界が侵略されようが滅亡しようが、別に構わないとさえ思った。


少なくとも、世界が滅亡してしまえば就職活動をしなくても良い。



クリステラクト国王だか何だか知らないけど

恐怖の大王みたいな奴が空から降りて来て、世界中を煮るなり焼くなり惑わすなりして、全ての人が

――幸せな人も不幸な人も

いい人も悪い人も――

みんな平等に、酷い目に合わされる。


いいんじゃない?それはそれで。



……なんて事を、ちらっと考えてしまった。