ローゼさんは私に微笑みかけると、向かいの椅子に腰を下ろして言った。


「話が大きすぎて驚いてるでしょうから、1つずつ説明していくわね。


まず、真琴さんが住んでた世界と、私たちが今いる〈こちら側の世界〉は、表裏一体の関係なの。

ちょうど紙の表と裏のように。


真琴さんが住んでた世界を表とすると、こちらは裏面。

と言っても、どちらの面にも同じように宇宙が広がって、星があって、人が国を作って暮らしてるんだから
裏表を決める事に意味は無いわね」



表と、裏……。



私がそこまでの説明をひとまず頭に入れると、彼女は話を続けた。