「やっぱり本当に魔術師なんですね、ローゼさんって」


「もちろん」


彼女は得意気にうなずいた。


「じゃあ、ほうきに乗って空を飛んだり、何か薬を作ったりとかも、するんですか?」


「空も飛べるし、薬を作るのは得意よ。

普段はそれで病人や怪我人の手当てをしたり
他にも、人や星の相を観て、みんなの相談に乗ったりしてるの。


王室に仕えているから、お妃様やお姫様のお化粧品も、私が花やハーブを調合して特別に作るわ」



って事は、魔術師って

ローゼさんって

薬剤師兼、お医者さん兼、占い師兼、カウンセラー兼、化粧品の研究開発員、みたいなもの?


それに

「通り抜け魔法の応用で私をここへ呼んだ、って仰いましたよね」