ローゼさんは、そんな私の背中を優しく撫でてくれた。


何も言わずに、私が泣き止むまで、ずっと。


慰めの言葉も掛けず、気が済むまで泣かせてくれるローゼさんのあたたかな心遣いに、更に涙が出た。




散々号泣した私に、ローゼさんはハンカチを貸してくれた。


「お茶を飲んで少し眠るといいわね。

最近、疲れ気味じゃない?」


私はうなずいた。


「すみません……」


「いいのよ」