「モテた事も無くて、恋愛らしい恋愛もしないうちに30歳になってしまいました。

今から恋愛なんて、とても出来る気がしなくて
『就職出来ないから、じゃあ結婚』って器用に手のひらを返す事も出来ません」



涙は止まらなかった。



「若い頃だって大して綺麗じゃなかったけど、最近になってお肌とか体型が少しずつ衰え始めて、女としてのピークも過ぎました。

だから私、本当に普通、って言うか普通以下の、誰からも必要としてもらえない、生きてる価値も無いような人間なんです」



自分の駄目な所は、他にも挙げていけばきりが無い。


でもそれ以上は、もう言葉にならなかった。



考えれば考える程、何一つ良い所が無い、何も出来ない自分が悔しくて

私はとうとう、声を上げて泣き出した。