どこへ降りようか、と考える間も無く
私の体は雲を抜け、海を越え、黒々と広がる夜の森の上空へ出た。
頭上に目を遣ると、濃紺の空をこちらと向こうとに隔てるかのようにして、白く太い縞模様が走り
中空には大小2つの満月が浮かんでいる。
リングに囲まれていたり衛星が複数ある星では、こんな夜空が見えるのだ。
それから、鬱蒼と繁った地上の木々を見渡す。
前方では森が切り開かれ
象牙色の大きな建物が、2個分の月明かりに照らし出されてそびえ立っている。
「あれは……お城?」
その手前にも森を開いた狭いスペースがあり、小さな家に畑、そして
こちらへ向かって手を振る人影が見えた。
私の体は雲を抜け、海を越え、黒々と広がる夜の森の上空へ出た。
頭上に目を遣ると、濃紺の空をこちらと向こうとに隔てるかのようにして、白く太い縞模様が走り
中空には大小2つの満月が浮かんでいる。
リングに囲まれていたり衛星が複数ある星では、こんな夜空が見えるのだ。
それから、鬱蒼と繁った地上の木々を見渡す。
前方では森が切り開かれ
象牙色の大きな建物が、2個分の月明かりに照らし出されてそびえ立っている。
「あれは……お城?」
その手前にも森を開いた狭いスペースがあり、小さな家に畑、そして
こちらへ向かって手を振る人影が見えた。


