裏面ワールドトリップ

王妃に促されて、私とハウスドルフさんは城の大広間へと向かった。



対策本部が置かれた大広間では、まだ大勢の人たちが慌ただしく動き回っていたが

お姫様とディアマントが戻って来た事で、ぴりぴりとした緊張感は幾分和らいだようであった。


ハウスドルフさんの報告を受けた国王と元帥の表情も、今朝よりずっと穏やかに見えた。



国王に労いと感謝の言葉を掛けられて大広間を出た私は、王妃の案内でバルダクタル城内の客間へと通された。


今夜はそこに泊めてくれると言う。


ハウスドルフさんは怪我の治療の為、ローゼさんの元へ。