目隠しの布を固く結び終えると、ハウスドルフさんは通話装置を使ってディアマントの発見とモーリッツの身柄確保をメンガー大尉に報告した。
メンガー大尉たちも、じきにこのフロアに到達するだろうとの事であった。
「俺は廊下に出て待機するが」
「あ、じゃあ私も」
私はウイスキーとディアマントを両手に抱え、ハウスドルフさんの後に続いた。
寝室を出た先は、お姫様が閉じ込められていた部屋……
ではなかった。
「あれっ?」
虚ろな顔をした見知らぬ美少女が、部屋の隅の椅子にぼんやりと座っている。
廊下に面した壁は一部が破壊され、その向こうにはスモーキークォーツで出来た甲冑の置物が見える。
メンガー大尉たちも、じきにこのフロアに到達するだろうとの事であった。
「俺は廊下に出て待機するが」
「あ、じゃあ私も」
私はウイスキーとディアマントを両手に抱え、ハウスドルフさんの後に続いた。
寝室を出た先は、お姫様が閉じ込められていた部屋……
ではなかった。
「あれっ?」
虚ろな顔をした見知らぬ美少女が、部屋の隅の椅子にぼんやりと座っている。
廊下に面した壁は一部が破壊され、その向こうにはスモーキークォーツで出来た甲冑の置物が見える。


