裏面ワールドトリップ

申し訳無さに焦るお姫様を落ち着かせるように、レニー少尉は優しく微笑んで見せた。


「わかりました。

そこまでお気になさるのであれば、私が行って参りましょう」



彼はお姫様から水晶の鍵を受け取り、残る2人の隊員に

「姫と真琴さんを頼む」

と告げた。


本当に1人でディアマントを取って来るつもりらしい。



しかし、


「待ってください」


私はその背中を呼び止めた。



「すみません。

隊員の皆さんを信用してないわけではないんですけど、お姫様と私に護衛の方が2人というのは、ちょっと不安だと思うんです」