お姫様が最後まで言い切らないうちに
私は彼女の腕を掴み上げ、ほとんど引きずるようにして無理矢理、部屋の外へ連れ出した。
あまりに突然すぎる出来事に、レニー少尉たちでさえ私を止められなかった。
「痛い!離して!」
「お姫様、よぉっくご覧ください」
私は水晶の牢獄がずらりと並ぶ廊下の真ん中に、彼女を立たせて言った。
「貴女と同じようにモーリッツに惑わされて、貴女と同じようにここへ捕らえられている女性が、たっくさんいるんです。
貴女も所詮、その内の1人に過ぎません」
お姫様は憮然とした感じで、廊下の遥か向こうまで続く異様な光景を見渡したが
「でも……」
と、私の方に向き直った。
私は彼女の腕を掴み上げ、ほとんど引きずるようにして無理矢理、部屋の外へ連れ出した。
あまりに突然すぎる出来事に、レニー少尉たちでさえ私を止められなかった。
「痛い!離して!」
「お姫様、よぉっくご覧ください」
私は水晶の牢獄がずらりと並ぶ廊下の真ん中に、彼女を立たせて言った。
「貴女と同じようにモーリッツに惑わされて、貴女と同じようにここへ捕らえられている女性が、たっくさんいるんです。
貴女も所詮、その内の1人に過ぎません」
お姫様は憮然とした感じで、廊下の遥か向こうまで続く異様な光景を見渡したが
「でも……」
と、私の方に向き直った。


