私とレニー少尉は、並んで足早に歩き出した。
「すみませんでした、女性に1人でこんな所を歩かせて」
レニー少尉はそう言って、私に小さく頭を下げた。
「ハウスドルフ中尉も、貴女なら大丈夫と思ったんでしょう。
ちょっと無茶苦茶な上司ですけど、あの人の勘に間違いは無いですから」
「はぁ……。
あ、ところで、お姫様もやっぱり、この牢獄みたいな部屋に?」
「そうです。
今、残ってる隊員が壁の一部を破壊して
姫を救出しています」
長い道のりの途中、廊下に倒れた兵士たちを何度か見掛けた。
バルダクタルの王室警備隊員が2人。
敵の兵士はもっと多い。
前方からは、金属を打ち付けるような音が絶え間無く響いてくる。
「あそこに姫がいらっしゃいます」
金属音の方を指差して、レニー少尉が言った。
「すみませんでした、女性に1人でこんな所を歩かせて」
レニー少尉はそう言って、私に小さく頭を下げた。
「ハウスドルフ中尉も、貴女なら大丈夫と思ったんでしょう。
ちょっと無茶苦茶な上司ですけど、あの人の勘に間違いは無いですから」
「はぁ……。
あ、ところで、お姫様もやっぱり、この牢獄みたいな部屋に?」
「そうです。
今、残ってる隊員が壁の一部を破壊して
姫を救出しています」
長い道のりの途中、廊下に倒れた兵士たちを何度か見掛けた。
バルダクタルの王室警備隊員が2人。
敵の兵士はもっと多い。
前方からは、金属を打ち付けるような音が絶え間無く響いてくる。
「あそこに姫がいらっしゃいます」
金属音の方を指差して、レニー少尉が言った。


