裏面ワールドトリップ

それからまた、曲がり角の無い、似たような景色がひたすら続く廊下を、私は黙々と進んだ。



どこまで行ってもレニー少尉たちには会わず、廊下の突き当たりにも出ない。


一体何十分歩いたものか、もはや時間の感覚さえ無かった。



このまま誰にも会う事無く、一生歩き続けるんじゃないだろうか……

と不安になり始めた頃。



前方から、微かな靴音が聞こえてきた。


駆け足でこちらへ向かって来る。



――姿は見えないが、きっとレニー少尉たちだ。


お姫様を無事に保護したのだろうか。