「充分気を付けて行け。
レニー少尉のグループは全部で5名だ。
2人分の味方の死体を見付けた時はすぐにここへ戻って来い。
レニー少尉たちと合流する前に敵の兵士を見掛けた時もだ。
真琴は軍人じゃないんだからな、無理はするな」
「わかりました。
……行って来ます」
ハウスドルフさんが甲冑の陰に完璧に隠れた事を確認すると
私は不吉に艶めく黒い廊下を、たった1人で歩いて行った。
左右には、女性たちを閉じ込めた牢獄のような小部屋。
――可哀想に……。
レニー少尉のグループは全部で5名だ。
2人分の味方の死体を見付けた時はすぐにここへ戻って来い。
レニー少尉たちと合流する前に敵の兵士を見掛けた時もだ。
真琴は軍人じゃないんだからな、無理はするな」
「わかりました。
……行って来ます」
ハウスドルフさんが甲冑の陰に完璧に隠れた事を確認すると
私は不吉に艶めく黒い廊下を、たった1人で歩いて行った。
左右には、女性たちを閉じ込めた牢獄のような小部屋。
――可哀想に……。


