裏面ワールドトリップ

「……ん?」


目の前の相手は、ぴくりとも動かない。



恐る恐る見てみると

敵の兵士かと思ったそれは、スモーキークォーツで作られた甲冑の置物であった。



「なぁんだ」


「びっくりさせやがって……」



私たちは同時に息をつき、顔を見合わせて力無く笑った。



甲冑のわきを通り抜けると


そこには、更に異様な光景が広がっていた。