「あ・ん・りぃー!」


バンッ。


何か、ぶつかる音が廊下に響く。



「…いったいなぁ。朝からなんなの翠。」


わたしは、へらへらしながら立っている翠を若干睨みながら聞いた。



「へ。どうしたの杏里?大丈夫?
ただ、おはよう言おうと思って。」


ニヒッ。



その笑いは、もしかしてもしかすると悪戯っ子の笑いか。

騙したな、こんにゃろー!!