「次、奈々夏の番じゃない?」 既にくじを引いた梨沙が声をかけてきた。 「あ、そうだね!梨沙、どこだった?」 「一番後ろ!」 後ろかー。 いいなー。 私も後ろの方になりますように! そう願いながらくじを引いた。 わくわくしながら小さく折りたたまれた紙を開くと 『11』という数字。 11番、11番…。 あ……。