頭上から聞こえた声。 「…翔…!!」 「あーあ、ひっでー顔」 笑う彼は、ずっと会いたかった人。 「ごめん。待たせたな」 「…っ、」 「会いたかった」 抱き締められたから、抱き締め返した。 「好きだ、茉柚」 「…私も…私も、翔が好きだよ…!」 もう、迷いは無い。 会いに来てくれたこの人を、離したくない。