なにぬねのんびり屋


帰っていいと言えば、やはりみんな躊躇う。


そんなに俺を置いて帰れないのか。
みんな俺に気を遣いすぎなんだ。


「あらー副会長くんがお休みかー。
よし、じゃあ頑張ってる会長くんのために優しい先生がプレゼントをあげよう。手を出したまえ!」


ふざけているように聞こえて、でも本人は大真面目のようだから甘んじてプレゼントを受け取る。


手のひらに転がったあめの袋(開封済み)


「え?ゴミ?」

「あ!違う、間違い!渡す方間違えたの!」



まさかゴミを渡されると思わなくて、つい素で眉間にシワを寄せると、焦ったように手のひらのゴミをさらって行く先生。

代わりに、今度はちゃんと中身の入っているあめの袋が置かれた。