「西野くん照れてるねー」


「照れてないから。で、センセーは何してたの?四足歩行の練習?」


「あんたは先生のことなんだと思ってるんだ。四足歩行の練習をする意味が見出せないよ先生。」


「じゃ、何してたの?」


「……ちょっと、探し物をですね…」


「探し物?センセーなんかなくしたの?」


「いや、先生のじゃないんだけど…」


「じゃあ誰の?何?」


「…西野くん、そんな質問攻めしても面白いことは何もないぞ?」


「気になるんだから仕方ないだろ。」


「先生のことそんなに知りたいのー?もう西野くんったらー☆」


「で、誰の何を探してたの?」


「…本当にスルースキル高いよねキミ。」


「センセーのおかげだよ。」


「それって、全然嬉しくないなぁ…」



頭を抱えて廊下にしゃがみこんだセンセーに習って隣にしゃがみ込むと、ムッとした目を向けられた。


なんだ、センセーに対する扱いなんてずっとこんな感じだったじゃないか。