卒業生たちとさよならの挨拶を交わし英語科準備室に帰ってくると、そこに3人の人影。



「センセー遅いぞーう」

「そんなこといったって、みんなに挨拶してきたんだもの」



西野くん、ひぐち君、武藤くんの三人が綺麗に並んで待っていた。


「まぁ、入りなさいな」


鍵を開けて招くと、そんなに広くない、むしろ狭い室内にデカイのがゾロゾロと入ってくる。



「三人とも、卒業おめでとう」


「ありがとー」

「ん。」

「別におめでたくもないけどな」


「なんだい武藤くんはもっと高校生で居たいってことかー?」


「そ、そうじゃねぇよ!」


武藤くんは素直じゃないなぁ!
そんな顔赤くして、言われても説得力ないよ!



「ねぇ、センセ。手紙読んだよ」

「あぅ…そうかい。な、何も言うんじゃないぞ!恥ずかしいからね!」


「読んでね、ツバサが泣いたのさ」

「えぇっ!!」


なんと!西野くんが泣いたって!!