「あら、今日はこっちで勉強の日?」


「ダメですか?」


「いやぁ、こんなに差し迫ってるのにいいのかなぁって思っちゃってね」



センター試験を一週間後に控えた今日この頃。
寒さも厳しく心身ともに参ってしまう毎日であります。


しかしそんな寒い中でも受験生は受験生なわけで、毎日勉強に励む3年生を見ていると自分もがんばらなきゃなぁと寒さに負けずに自分の城でお仕事に励んでおりましたら、会長くんが顔を出してくれました。




冬休みに入った頃からちょくちょくあたしの城、英語化準備室に勉強道具を持ち込むようになった会長くん。


別に質問があるわけでもなく、黙々と勉強に取り組み、休憩にはお菓子を食べながらおしゃべりをして、また勉強に集中するといった感じだ。


あたしも自分の仕事があるから、生徒がいても問題ないものを会長くんがいるときに優先的に片付けるようになった。



「だからこそここの方がいいんですよ」


それはどういうことだろうか?