「久しぶり」


今日はとっても久しぶりにボスこと福原詩織とご飯食べ行こうってなって、こうやって店の中で待ってたんだけど…


全然知らない綺麗でオシャレな、すごい仕事が出来そうなお姉さんが、とても親しげに話しかけてきて、あたしの前に座った。


…なんだこれは、親しい演技を求められているのか、それとも完全に拒否すればいいのか…

あれ、でもあの声聞いたことあるような…



「あんた…はぁ、完全に誰だこいつって顔しやがって。あ・た・し!福原詩織!」


「なんとまぁ!」


「何?それはふざけてんの?それともガチなの?てかそれはそれでふざけんなだけど」


「ごめんごめん!だって本当に久しぶりじゃん!最後に会ってから10年くらいたった?」


「んなわけねぇだろ!1年も経ってないから!!」


「あらそう、それにしても変身しすぎでしょ!あまりの変身に誰だかわからなかったもんよ!」



まさかあのギャルギャルつけまバッサーで髪ギラギラの盛り盛りなボスが、こんな綺麗系キャリアウーマンに変身するとは思わんだろうに!


髪がストレートでダークブラウンなだけでそんなに変わるもんなのか!


口開くと完全にボスだけど!