「会長くん。なんか変だ。」

「出会い頭になんなんですか。」



朝、教室に向かう途中で希美先生にばったりあったわけだけど、なぜか「変だ」と一言言われてしまった。



「あ、おはようが先だよね!おはようございます。」


「おはようございます。…で、何が変なんですか?」


「んー、なんだろうな、疲れた顔をしてる?」


「俺に聞かれても…」


人の顔をまじまじと見つめて、首を傾げる先生に思わず苦笑する。



変だ変だと言われても、自分では思い当たる節がなく、何をすることもできない。



希美先生もなんとなくしか感じていないのか、「なーんか変なんだよねー」と首を傾げるばかり。


もう教室に行ってしまってもいいだろうか。