影がゆっくりレオに近付いていく。
レオはじっと動かず影を睨んでいる。
「良かった。私のこと、忘れてなかったのね。」
「……。」
「ひどいわ。私に気付いていたくせに、バリアを張って締め出そうとするなんて…。」
「……。」
「だからこうやってあなたをおびき出させてもらったわけ。」
「……。」
影は舐めるようにレオを見つめ、そっとレオの顔に触れた。
「何で何も言わないの?私の気持ち、知ってるでしょ?私はあなたを…。」
影は先ほどの威圧感を出していたのが嘘のように、優しく両手でレオの顔を包む。
レオは動かず、一瞬目を伏せる。そして、静かに私に目線を動かした。
ドキ…!
私の心臓がはねた。
そしてレオは影を見据える。
「…あの時も言ったはずだ。オレには守りたい人がいる。…だから、お前の気持ちには答えられない。」


