「レオ…。」
私は肩で息をしながらレオを見た。
「悪い、遅くなった。」
影から視線を外さずレオは言った。
いつもと変わらないレオのようにも見えるが、何だか余裕がないみたいに感じる。緊張感が伝わってくる。
迷惑かけたくなかったのに。
私はキュッと唇を噛み締めた。
ただ守られるだけは嫌だったのに、…結局、こうやって影に捕まって…。
なのに、レオは助けに来てくれた。
私は罪悪感でいっぱいだった。
でも、レオが来てくれたことで、この場にひしめいていた緊張感が和らいだ気がする。安心する。
そんなレオをジッと見つめ、ふぅ、と息を吐く影。
「遅すぎるわよ。本当に殺しちゃおうかと思ったわ。」
影は指を曲げパキパキと鳴らす。
「でもそうすると、あの時と同じだものね。」
「……!」
影のその言葉にレオは目を瞠った。
あの時…って?
何だか嫌な予感がする……。
ジンさんが私と女神が似てるって話をした時、レオは動揺していた。
その時のレオと同じ…。
動揺してる。


