居候天使



「ふふ…それは知ってますとも…。


だって、あの女を殺したのは私だもの。」



「え……?」







予想外の返答に、頭が真っ白になった。







嘘でしょ……。
この影に女神は敗れたってこと…?


え、でも…、女神は自ら犠牲になって天界にバリアを作ったんじゃ…。







呆然とする私とは裏腹に、

さっきまで怒りを剥き出しにしていたのが嘘のように、今度は少女のような笑顔で影は語り出した。




「あの女、なかなかしぶとくてね~。とどめを刺すことは出来なかったけど、命を絶つまで弱らせることは出来た。

…ふふ、あの光景は忘れられないわ…。



…でもね…。」



影は私の方へ向き直る。




「またあんたの顔を見ることになるなんて、最悪だわ…!
これでせっかくレオは私の物になると思ったのに…!

つくづく忌々しい奴ね!」



影は今にも襲いかかると言わんばかりの形相で私を睨む。




影の方からとてつもない圧迫感を感じる。ビリビリと耳鳴りがする。





息が、出来ない…!