「どういうこと…?」

思わず声が出てしまった。


レオの説明の通りに、玉の色を見ていくと、学校を中心に黄色の玉が集まっている。そして校内には怪しく光る赤色の玉があった。


私は咄嗟にレオの顔を見た。


「ねぇ…レオ…、赤色の玉があるよ?これって、上級の影なんだよね…?」

顔から血の気が引く気がした。胸がドキドキしてくる。



「……。」

でも、レオはプレートを見つめたまま何も言わなかった。




レオはこれを予測していたってこと?

だから、学校にバリアを張るようにジンさんに頼んだの?





ん?バリア?



あ、そうだ。
そういえば今日、そのことでジンさんのところに行ったんだ。


レオは知ってるかもしれないけど、話しておいた方がいいよね。





「今日、ジンさんのところに行ってお札を渡して来たの。そしたら、ジンさんがお札に影が接触した感じがするって言ってたの。しかも、私が今までに会ったことのないレベルの影かもしれないって。」




そう言った瞬間、レオが急に顔を上げた。




「それは本当か?」

レオは虚を突かれたように目を丸くさせ、心底驚いているようだ。