レオの分のカレーをよそおうとしたら、こちらを見ずに「もう食べた」とレオが言った。
私はお皿を1枚食器棚に戻し、自分の分のカレーを持って、席についた。
「その玉は何なの?」
少し辛めのカレーを頬張りながら、まるでゲームに熱中する少年のようなレオに聞いた。
そのプレートが一体何なのか気になっていたが、一向にレオから詳しい説明がされないからだ。
すると少し遅れてレオから返答が返ってきた。
「…これは、青がオレやジンなどの天界のもの、緑がお前たち人間。黄色は低級の影で、赤は上級の影を示している。」
チラッと私を見ながらレオが説明した。
「青や緑の玉…オレたちのそばに影がいれば、黄色や赤の玉が近くに来るんだ。」
レオが説明しながら私に手招きをした。
私は急いで口を拭いて、プレートを覗き込む。
「これがオレたち。これがジンで、ここが学校。」
レオが一つずつ指を差していく。
私たちの近くには影はいないみたい。私はホッとため息をついた。
…でも…。


