ジリリリリリッ


けたたましい音が部屋に響き渡る。時計が私に朝が来たことを知らせる。


私は布団の中からモゾモゾと手を伸ばし、時計のアラームを止める。
自分でアラームをセットしたのに、毎朝不快になる。特に休み明けの仕事なんて尚更だ。


「あと5分…。」

と呟き、頭まで布団をかぶる。

朝のこの時間が1番気持ちいいのに…。と、幸せな気持ちに浸り、再度夢の中へと旅立とうとするが、時計が現実世界へ私を引き戻す。



「…はいはい、起きますよ…。」

いい加減、観念した私はベッドから這い出て、モタモタと仕事へ行く準備を始める。






これが私の日常のはずだった。
あの天使が現れるまでは。