なんだかんだ言って、京介先輩は香奈子先輩を大切にしている。
お弁当だって、文句は言うし、多分料理も京介先輩の方がうまいんだろうけど、香奈子先輩のお弁当を嫌がる様子はない。
「お前らののろけに宵空巻き込むなよー」
今までその場の流れに任せていた廻先輩が口を挟む。
「何よー」と香奈子先輩が噛み付く。
「カヤ追っかけて高一の時夏休み潰したくせにーっ」
「かーんけーいねー」
一瞬の癖を見逃さなかったのは、私だけじゃなかった。
「廻、耳」
京介先輩がニヤッと笑って自身の耳を指す。
廻先輩を横目で見ると気まずそうに顔を赤くして耳を触っている。
あまり見せない顔だから、視線が外せなくなる。
例え話の内容が"あの"先輩の話でも、照れている廻先輩を見た衝撃の方が上回る。
私の視線に気付いた廻先輩が照れ隠しに眉間に皺を寄せて「早く食え」とだけ言った。
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お弁当だって、文句は言うし、多分料理も京介先輩の方がうまいんだろうけど、香奈子先輩のお弁当を嫌がる様子はない。
「お前らののろけに宵空巻き込むなよー」
今までその場の流れに任せていた廻先輩が口を挟む。
「何よー」と香奈子先輩が噛み付く。
「カヤ追っかけて高一の時夏休み潰したくせにーっ」
「かーんけーいねー」
一瞬の癖を見逃さなかったのは、私だけじゃなかった。
「廻、耳」
京介先輩がニヤッと笑って自身の耳を指す。
廻先輩を横目で見ると気まずそうに顔を赤くして耳を触っている。
あまり見せない顔だから、視線が外せなくなる。
例え話の内容が"あの"先輩の話でも、照れている廻先輩を見た衝撃の方が上回る。
私の視線に気付いた廻先輩が照れ隠しに眉間に皺を寄せて「早く食え」とだけ言った。
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