今日も俺は"あいつ"の歌が聞こえる商店街を自転車で駆け抜ける。 よくよく聞いてみると、それはなんだか鼻唄のようで、昨日までとは違う歌のようだった。 こんなのも、良いのかもしれないな。 答えを風にまかせるような、気楽な歩き方をしたって、罰はあたらないか。 そう考えたら、なんだか気分が弾んだ。 聞こえたままに、口ずさむ。 「ハーウメニー、ローンマストゥビー…」 <風に吹かれて-END->