冷血男子がデレを出すまで


私、あんまりキラキラした女子とか男子苦手なんだけどな..


こんな風に憂紗を思わせる原因はすぐそばにある、自分の席は窓側の一番後ろ側なのだが、なんと憂紗の隣は、学校一のイケメンとも呼ばれている男。



そして、憂紗の小さい頃からの幼なじみ


――青木 龍成 だった



当然、龍成はモテる故


休み時間など、龍成の席の周りには沢山のギャル、パンダさんのようなメイクを施している女子、そして髪がツンツンしている男子が多く集っている。



あぁ..憂紗は席に着けません、、大好きな龍成の隣になれたのは嬉しいけど..話せない上に自分の席にまともに着けないのは地獄です。



そんなこんなで、憂紗がまたもや涙目になっていると


なにやら龍成ファンクラブ(適当に任命)の女子のリーダーらしき女の子が私の存在に気づき、私に言った。


「あ!立花さんぢャん☆この席借りてるねェ~」


「うん..わかった」


わかりました。

としか言えないチキンな自分にも腹立たしいが

荷物の一つも自分の席に置く事を許してくれない、龍成ファンクラブの女子が腹立たしい。