なんとか朝の長話で遅刻になりそうだった、私でしたが
無事に遅刻する事なく、桜宮高校に到着しました。
「到着..彩芽ちゃん居るかなぁ~?」
そんな独り言を呟きながら、自分のクラス、1年B組の教室へと足を運ばせる。
徐々に自分の教室に近づけば近づく程、女子の甘ったるい声が大きく聞こえてくる。
あぁ..またか、と思う憂紗。
この女子の声は何なのか、それは1年B組の教室に入ると答えは、すぐに分かる事となる。
――ガラガラガラ
教室のドアを開く憂紗
それもなんだか、毎日の事だが嫌々になってくる。
「龍成くん、今日私達と一緒に遊ばない?近くに凄く美味しいスイーツ屋さんができたんだ!」
「そうそう!イチゴのタルトとかーチョコパフェとか、あとマカロンもあったなあ..龍成くんと行きたいなあ」
私の席の周りには大きな人間の群れが。
