冷血男子がデレを出すまで


ママは、私と龍成が昔とは違い仲良く無い所か話をしない。
という事も知っている。


「憂紗、時には勇気を出して一歩歩んでみなさい。」



ママ..でも私、怖いの。



「=早く告白しなさい。って事だけどね」


意地悪な笑みを浮かべるママ、ブラックママだ。


って冷静に突っ込み入れてる場合じゃないっ..



「ママ..私が龍成の事好きだって知ってたの???!」


「そりゃ知ってるわよ、憂紗覚えてないの?"最近、龍成が私を無視するの"って泣き叫びながら帰ってきた、小学生の時。そして"龍成に彼女ができたらしいの"って真っ青になって帰ってきた中学生の時」


一気に私の顔が赤く染まると共に熱が帯びていくのが分かる。



「まっ..まっママっ!」



もうこれ以上、私の黒歴史という生き恥を晒さないで頂きたいものなのです..


「なんで私が龍成の事小さい頃から好きって、知ってる上でそんな意地悪地味たことするの..?あたし、二週間も青木家で暮らせない..もしかしたら、もっと嫌われちゃうかもしれない」

ネガティブ思考がどんどん広がっていく。ああ、なんだか朝から頭が痛いよ。


「わからないわよ..?まあ、詳しい事を憂紗が学校から帰って来てから話すから、今は早く学校に行きなさい。」


ママは鬼だっ!この鬼鬼鬼鬼鬼
朝からどんどん涙が溢れてくる私、もう学校行きたくないよ、家から一歩も出て行きたくないよ。。


「いってらっしゃい」



笑顔で玄関までお見送りに来たこの、立花家の鬼。
すごい笑顔で玄関にいるけど、今私がまたワガママを言ったらきっと、すごく怒る。


そんな怖いママを見たくはない私は、涙目になりながら
小走りで桜宮高校へと向かった。