冷血男子がデレを出すまで





_____ガラッ

勢い良く目の前のドアが開いた。


「!?」

龍成を呼びに来た私だけど
今の状況だと、裕樹くんと龍成の話を盗み聞きしているようにしか見えない。



「はぁ、盗み聞き?」


背が180はあろう高さの龍成が、152の私を見下ろして


低く、威圧感が感じられる声で私に言い放った。



「ちがっ..!龍成を呼びに!」


「あぁ?」


「りゅうママが..車で来て..一緒に..」

さっきの二人の話といい
こんなに拒絶反応をされると

物凄く涙目になってくる

バレちゃいけない、バレちゃ。
泣き虫だって思われたくない。