冷血男子がデレを出すまで


そんな沈黙を遮ったのは
りゅうママの一言。

「..龍成に言った?」


「え、あの..はい」


「あのこ、笑っちゃうくらいビックリしてなかった?」


うふふ、と思い出し笑いをしているママさん。


笑い事じゃないです、泣


「龍成に言ってなかったんですか?.."今日から二週間泊まるから"って言ったら、凄く驚いてて」



「そりゃ、言わないわよ!!!言ったら断固拒否するに決まってるもん!!!!」


"拒否"という言葉にまた
胸がチクッと痛む。



「そう..なんですか」


「別に憂紗ちゃんの事嫌いなんかじゃないと私は思うわ?ただ、照れ屋さんなだけ」



「照れ屋さん..?」



「うん、龍成は照れ屋さん。」


「ふふ‥」


思わず笑いがこみ上げてくる


あの龍成が照れ屋さんだなんて。


「面白いでしよ?だから憂紗ちゃん、龍成を嫌いにならないで!」



「そ、そんな!私龍成の事嫌いじゃないですむしろっっっ‥‥‥‥あ、」