「憂紗ぁぁああっ!起きなさい朝ーっ!ご飯できてるわよ!」
あれ..夢だったのかぁ、
久しぶりに、笑顔を私に向けてくれた龍成がいたのにな。
あれが、日常でも普通だったらどんなに幸せか...。
ふう、とため息を尽きながら
ノソノソとした足取りで
ママが私を呼んでいたので、一階へと足を向ける。
「ママぁ..おはようございます」
「おはよう、憂紗。高校生にもなってママに起こしてもらってるって恥ずかしくないの?」
「いいのいいの、学生の時しかママに甘えらんないからっ」
そう言いながら、朝食であるママの作ってくれた美味しい美味しい、パンを頬張る。
「うんまぁ..っ!」
やっぱりママが作ってくれる朝食は格別です。
「あら、嬉しい」
ママも嬉しそうーっ!
こんな幸せな家系に生まれて私幸せかもっ!