冷血男子がデレを出すまで




ふいに、頭上から低い声が
降ってきた。


「龍成?あ、おう。なんか憂紗ちゃんがお前に用あるみたい」
何故か裕樹くんはニヤニヤしながら言っている。


突然探していた龍成が、現れたから私の心臓はドキドキしっぱなし。


「興味ねーよ。帰るぞ」


______チクッ


また、体の何処かが
針で刺されるような感じがする

「人の話はちゃんときけよー、んじゃねーとお前とは帰らん」



「はぁ‥めんどくせーな。お前までなんなんだよ。…で、用件なに」


龍成の目線は、裕樹くんから私へと変わる。


「え、あっ、その‥あの」


「‥‥‥‥‥‥。」


「‥一緒に帰りませんか??」


声が震えながらも、勇気を出して言ってみた