「地味子の癖に、龍成くんに軽々しく話しかけるとかマジ意味わかんないんだけど~」
「地味子は地味子らしく、黙ってろよー」
「はあ、何が"龍成"だよ。気安く呼び捨てにしちゃってさ。馴れ馴れしい」
教室の前例から聞こえてくる、そんな龍成ファンクラブの女子達の怖い発言。
地味子な私がついに、虐められる日が来たのですか...
嬉しいような悲しいような
「‥‥‥‥‥‥‥。」
思わず、恥ずかしさと己の哀れさで顔を机へと視線を下げてしまうけれども。
でも龍成ファンクラブの女の子に暴言を言われたことが一番悲しいんじゃない。
何よりも
[龍成に無視された]
っていう現実が、槍で胸を貫かれたのじゃないか、って思う程、悲しくてつらかったんだ。
