キミの背中。~届け、ラスト一球~



リビングに上がったお母さんは、早速おばさんと話し込む。


こうなったら結構長いからな……。


何をそんなに話すことがあるのかと思うくらい、話題が尽きないから不思議だ。


「おまえもとりあえず上がれば?」


タッパーを抱えたまま、草太が階段を顎で指す。


あたしは靴を揃えて上がり、草太の後に続いて階段を上がる。


草太は部屋に着くとすぐにタッパーを開け、お稲りさんをパクリと一口。


「やっぱうめーわ。稲荷」


そう言って、満足そうに頬張っている。


「カツは食べたの?」


あたしは草太の机の椅子を引っ張り出して座る。


「お~。カツカレー」


ドヤ。と何故かピースをして言う草太に、あたしは鼻で笑った。


「カツカレー食べた後によくお稲りさん食べられるね。お腹いっぱいじゃないの?」


「稲荷は別腹だし」


「何そのデザート感覚」


あたしはプハっと吹き出した。