出血とは言えなくらいの小ささでも、貧血を起こしそうになる。
あたしは痛さに唇を噛みしめながらお守り作りを続行。
見よう見まねでお守りの形にしていく。
「あ、そうだ……」
あたしは、お守り作りを一旦やめて、机の引き出しからメッセージカードを取り出した。
お守りの中に、ひそかにメッセージを入れようと思って。
直接手紙なんてなんか照れ臭いから、バレないように中に入れておこう。
でも、何て書けば……。
草太へ。と書いて、手が止まる。
どうしよう……。草太へ。をボールペンでグルグルと消す。
違う。手紙じゃないんだから別に草太へとかいらない。
頭を抱えて首を捻る。
そして、あたしはこれしかないと思って、ようやくペンを動かした。