キミの背中。~届け、ラスト一球~



「人の心を必死に読もうとしてるの、完全に表に出てるし」


ば、バレてる……。

さすが草太……。


だって、最近考えることが多すぎて頭混乱してるんだもん。


そりゃ、表にだって出るよ。


あたしは女優じゃないんだから、うまく隠すなんてそんな器用なこと出来ないもん。


「おまえはガキの頃からそうなんだよ」


「なにが?」


「いつも余計なことを考えてチャンスを逃すタイプじゃん?」


草太が困ったように片方の眉を下げて言う。


「物事、考えるだけじゃダメなような気がするんだけどな」


「………」


「だっておまえ、考えて考えて頭混乱させるだけで、結局諦めて後悔したことって、今までにたくさんあっただろ?」


あれもそうだし、これもそうだし。と、草太が指を折って数える。


でも、確かにそうなんだ。