キミの背中。~届け、ラスト一球~



「待っとけば?」


「……?」


不思議な顔をし続けるあたしに、草太が眉と肩を上げて言う。


「今日はいつもより早く部活終わるから」


草太はそう言うと、あたしの返事を聞く前に陵雅さんを追いかけて小走りで体育館に入って行った。


ひとり残されたあたしは、また水道に寄り掛かりボーっと一点を見つめる。


今日一日降り続いた雨で出来た水たまりに、小さくて弱い雨が時々波紋を作る。


なにやってんだよ、あたし。


何かあるとこうやってすぐ草太に頼ってしまう癖、どうにかしたい。


幼なじみ離れできない、バカなあたし。